職種名が変わり、保育業界は変化したのか？

男女雇用機会均等法の改正にともない、「保母」は「保育士」へと名称が変わりました。ですが依然として、男性保育士の割合は非常に少なく、全体の約4％、男性幼稚園教諭は全体の約6％と全然増えていない！そうした現状を打破すべく私たちは、『ほいく男子会 プラス10％』という新プロジェクトを立ち上げたのです。

ほいく男子会 プラス10％って？

参考にしたのは、『チーム・マイナス6％』。個人、法人、団体を巻き込んで地球温暖化対策に乗り出した『チーム・マイナス6％』のように、現役保育士や学生そして幼稚園や保育園等の組織を巻き込んで、「保育園・幼稚園で働く男性職員をプラス10％引き上げる」ことを目標に発足しました。保育士・幼稚園教諭志望の男性が、安心して、希望を持って保育業界にチャレンジできる社会をつくるべく、様々な取り組みをつづけていきます。

第一弾！『ほいく男子座談会』。

その取り組みの第一弾として10月1日に開催されたのが、『ほいく男子座談会』。男性保育者の職場環境ってどうなの？園選びで気を付けるべきことは？などなど、保育者志望の男子学生の疑問に、先輩ほいく男子が丁寧に答えてくれました。その模様を赤裸々にお伝えします！

＜＜参加メンバー＞＞

◆株式会社ソラスト　小野寺先生

◆マイキャリアクラス株式会社　渡邊先生

◆社会福祉法人　森友会　宇宙（タカオキ）先生

◆社会福祉法人　紀秀会　横井先生

「子ども好き」以外の、意外な志望理由

学生：そもそもなぜ保育士になろうと思ったのですか？

渡邊先生：家族や親せきに年下の子どもたちが多くて、その子たちと遊んでいるうちにいつの間にか子ども好きになってたんですよね。

小野寺先生：僕もそこまでは同じなんですが、大学は全然違う学部だったんです。いざ、就職活動をはじめたときに、スーツを着て働くのは嫌だなあと思って。そのときふと「保育の道もありだな」と思ったんです。そこで、自分で保育士試験を受けて保育士になりました。

学生：保育士のキャリアステップってどんな感じなんですか？

小野寺先生：うちの会社は、リーダー、園長、エリアマネージャーという順に、ステップアップしていくことができる。明確な昇進試験はないけれど、役職に就く道は用意されていますよ。自分は3年間保育士として働いて、4年目に本部からキャリアアップのお声がかかりました。

宇宙（タカオキ）先生：キャリアアップしたいなら自分から動く積極性が必要ですね。自ら仕事を見つけて、園長の補佐的な動きができるようにプラスαの仕事にもチャレンジしてみる。そうしたら自然と任される仕事が増え、ポジションも上がって行きます。

横井先生：リーダー気質の人もいれば、そうじゃない人もいる。私は、全然リーダータイプではないんですが、上司がリーダーに抜擢してくれました。立場や役職が人を育てると言うけど、少しずつリーダーとしての資質も身についてきたように思います。

家計は、一人で支える時代じゃない？

学生：プライベートなことを伺いますが、みなさん、ご結婚は…？

渡邊先生：してますよ。4歳と2歳の子どもがいます。

宇宙（タカオキ）先生：しています。

小野寺先生：僕は、最近しました！

横井先生：私はまだですね。

学生：結婚するにあたって不安はありませんでしたか？家計とか…

宇宙（タカオキ）先生：全然なかったですね。要は、やりようだと思うんですよ。

小野寺先生：そうそう。めちゃくちゃ贅沢したいとか、高級車を乗り回したいとかなら話は別ですが、自分の給与の中でやりくりできる女性と結婚すればいい話なので。

渡邊先生：それに、いまは共働きが普通ですしね。奥さんと2人で家計を支えれば、全然問題ないですよ。

横井先生：自分は、好きでこの仕事をしているので、結婚するにあたって「このままじゃ結婚できないから、保育士を辞めよう」ということには絶対ならないですね。それよりも、保育士を続けながら結婚できる方法を探す方がよっぽど建設的だと思います。

学生一同：おー。。。なるほど。。。！

なかなか現実的かつ、将来がイメージできるお話が出てきました。
もっと聞きたいところですが・・・この続きは次回に続きます。お楽しみに！